2022年11月9日水曜日

2022 男子早慶戦

 こんにちは!今回の記事は商学部1年の川鍋が担当させていただきます!

早稲田大学としての使命とも言える伝統の早慶戦が10月16日に早稲田アリーナにて行われました。今年度は6年連続での勝利を逃しての挑戦です。なんとしてもの勝利が求められる今回の早慶戦、部員、OB.OGの先輩方、附属系属、その他の本学剣道部を応援していただいている皆様の期待を一心に背負って部員一同全力で本大会に臨みました。

    (試合前のエール交換の様子)

大役の先鋒を任せられたのは一年生の斎藤。上段の構えを取る、期待の一年生です。斎藤はボルテージの上がる会場の中、延長戦の末、見事に逆胴を決め、チームに勢いをつけました。続く次鋒の中村(二年)も流れに乗ります。昨年度の早慶戦では先鋒をつとめた中村ですが、危なげない試合を展開し小手を取り、2勝目を決めます。


                                                    (試合中の斎藤)


勢いに乗りたい早稲田ですが続く十八将石川(二年)、十七将宮原(三年)が気迫のある試合を繰り広げるも惜しくも敗れます。これで早稲田2勝、慶應2勝で勝ち数が並び、試合は振り出しに戻ります。


踏ん張りどころの早稲田ですが、十六将は本学主務であり本大会の実行委員長も務める四年生の平井です。試合は四年生の意地を見せて開始早々に見事な小手を決め勝利し流れを相手に渡しません。続く十五将の渡部(一年)の相手は四年生の実力者でしたが怯まずに上から思い切り良く打ち込む面を決め2連勝を決めました。これで早稲田が慶應に2勝のリードです。


しかし慶應も負けておらず、十四将の四年生森下は部内屈指の実力者でしたが惜しくも負けてしまいます。ですが続く十三将の神谷(三年)が落ち着いた試合展開の中で上段相手に技ありの片手小手を決めます。2勝のリードを保ったまま試合は中盤戦へと向かって行きます。


その後、十二将の四年生、今村が四年生の意地を見せる気合いの入った試合をしますが、惜しくも面を取られ惜敗します。


しかしここから怒涛の快進撃を見せます。まずは十一将松田(四年)こちらも部内きっての実力者で、得意の出がしらの面を決め勝利。続いて中堅の山本(三年)、こちらも勢いのある試合を見せ、相手を飲み込むような気合いで出がしらの面を決め勝利。さらには九将山田(三年)も実力の差を見せつけるような華麗で見事な試合運びで出がしらの面を決め勝利。そして八将の一年生門田が延長の末、鮮やかにでばな小手を決め勝利と破竹の快進撃で4連勝をあげ、通算での勝利数を早稲田9勝、慶應4勝と5勝のリードを奪います。


                                                            (攻める山田)

続く七将の千野(四年)の試合では会場は大きな盛り上がりを見せます。先に見事な面で一本先取するも、相手も意地を見せ小手、面を取り返され惜しくも敗北を喫します。


六将の外山(三年)は気こ合いに満ち足りた中でも落ち着きのある試合展開を見せ延長の末、返し胴を決めます。これで早稲田10勝、慶應5勝でここまでの早稲田の勢いのある試合で勝利まであと1勝というところまで辿り着きました。


しかし、背水の陣となった慶應は意地を見せます。五将の和田、四将の嶋田の四年生副主将の2人が相手の勢いに飲まれ2連敗を喫します。

さらに、三将馬場(二年)、次期主将の副将門間(三年)も実力者が揃う慶應の後ろの布陣に敗北も喫してしまい、早稲田は4連敗を喫します。

これで早稲田10勝、慶應9勝となり、取得本数の関係で大将戦に勝った方が優勝という大一番を迎えます。


もちろん早稲田の大将は四年生、主将の大串、ここまで多くの大会でチームを勝利に導いてきました。早慶戦に出ているメンバー、惜しくも試合に出れずに後方で応援している部員、同期、後輩全ての気持ちを背負って大将戦に臨みました。歓声はこの日1番の盛り上がりを見せます。緊迫した状況の中、大串は見事得意技である引き面を決め、そのまま勝利、早稲田を早慶戦6年ぶりの優勝へと導きました。


                                                      (攻める大串)

                                                     (勝利に湧くメンバー)


6年ぶりの劇的な勝利に部員をはじめ、OBOGの先輩方、観客の方々から大きな歓声と拍手が送られました。


早慶戦での勝利という1つの目標を達成し、勝利の喜びを噛み締めると共に来年の2連覇に向けてまた部員一同努力していきたいと思います。

これからも早稲田大学剣道部の応援をよろしくお願いいたします。